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親鸞聖人
しんらんしょうにん
浄土真宗の祖師。4歳で父、8歳で母を亡くし、9歳で仏門に入ることを決意。比叡山で修行の日々を送り、一心不乱に修行に励むが、29歳の時に山を下り、生涯の師となる法然上人と出会い、20年間探し求め続けていた答えを得る。
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玉日姫
たまひひめ
九条兼実の娘。貴族の娘として、結婚こそ幸せと育てられるが、親鸞との運命的な出会いにより、仏の教えを知りたいと願い、親鸞を慕うようになる。
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法然上人
ほうねんしょうにん
親鸞聖人の師。浄土宗の開祖。全ての人が平等に救われる阿弥陀仏の救いを明らかに説いた。京都・吉水に開いた草庵は、庶民だけではなく、武士や貴族も集まり、参詣者であふれていた。
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四郎
しろう
都では名の知れた盗賊。子供の時、妹を失うが、貧しさゆえに経すらあげてもらえなかったことから僧侶に強い恨みを持っている。
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聖覚
せいかく
法然上人の弟子。かつて比叡山で修行をしていた。法然上人の教えを受け、阿弥陀仏の本願によって救われたことを親鸞に伝える。
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慈円
じえん
天台宗の僧。9歳で出家を心に決めた親鸞に得度の式(髪を剃り僧侶になる儀式)を行う。後に天台座主となる。
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ツネ
つね
玉日の侍女。玉日が生まれた時から見守り、共にいる。
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九条兼実
くじょうかねざね
玉日の父。関白となる。親鸞を思い慕う玉日のことを法然上人に相談する。
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鴨長明
かものちょうめい
歌人。「方丈記」の作者。兼実の依頼を受け玉日に和歌・琴を教える。
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覚明
かくみょう
元武将。出家して比叡山にて修行をしていた時に、誰よりも真剣に後生の一大事の解決に向う親鸞に心を打たれ、生涯を通して親鸞に付き従う。