知識人・文豪がこぞって注目する親鸞聖人の人間味あふれる苦悩と葛藤を描く壮大な歴史エンターテインメント!
書籍「なぜ生きる」のシリーズ100万部突破を記念して制作された劇場版アニメ映画『なぜ生きる ⎯蓮如上人と吉崎炎上⎯』。2016年5月に全国公開されるや、動員15万人の大ヒットを記録。続く第2弾として制作された『歎異抄をひらく』は2019年5月に全国公開され、動員は14万人を越え、連続上映38週を記録するほどの大成功を収めた。
そして、待望のシリーズ第3弾となる『親鸞 人生の目的』は、原作書籍「歎異抄をひらく」と「人生の目的」をもとに、夏目漱石や司馬遼太郎などの知識人が関心を寄せた親鸞の青年時代を描く。平安末期から鎌倉時代の激動の時代を背景に、人間としての親鸞聖人の苦悩と葛藤に焦点を当て、「やがて死ぬのになぜ生きるのか」という普遍的なテーマを深く探求している。
「苦しくともなぜ生きる」現代にも通じるテーマを描く
舞台は今から約850年前。疫病や天災、政治的混乱といった、現代にも通じる不安な空気が漂う平安末期の京都。庶民は苦しい生活を強いられていた。そんな時代に親鸞聖人が問い続けたのは、「人は何のために生きるのか」「死とは何か」「幸せとは何か」という、現代を生きる私たちもふと考える普遍的なこと。
大地震や大津波、火山噴火、大型台風など、私たちも思いがけない大災害を経験し、さらに新型コロナウイルスの猛威によって生活も大激変。加えてSNSなどによって誰かに責め立てられるような新たなストレスを抱える要因があふれている現代社会において、「苦しくとも、なぜ生きるのか」という問いは、850年前の物語ではなく、昔も今もとても身近で切実なテーマである。
恋に苦しみながらも、“人がありのままの自分で幸せになれる道”を探し求めた親鸞
僧侶の結婚は戒律で固く禁じられていた時代に、周囲の猛反発に合いながらも公然と関白の娘・玉日姫との結婚を断行した親鸞。本作は、 “人間・親鸞”の姿から、なぜ茨の道を乗り越えることができたのか、その答えを示すとともに、エンターテインメントとしても心に響く作品となっている。混迷を深める不安定な時代に、親鸞が苦悩のすえ辿りついた、「人生の目的」とは。現代に生きる私たちにとっても、重要な示唆を与えてくれるはずだ。史実を基にした壮大な歴史エンターテインメントが、今、スクリーンに蘇る。